オンラインストレージ、使用する上で注意すべきこと

今年タイで発生した洪水の影響はとても大きなものでした。現在は水も引いて、操業を再開した企業のニュースも報道されていますが、精密機器のパーツ不足によるハードディスク(HDD)の価格高騰もまだ落ち着いていないようで容量によっては2倍近い価格になっている場合もあるようです。

洪水発生前に生産された外付けHDDの中には内蔵型よりも安価に購入できるものもあるようですが、オンラインストレージの利用も有効です。オンラインストレージは無料から使えて、数GBのディスク容量を得ることができる非常に便利なサービスです。しかし、使用するにあたってはオンラインであるが故の注意も必要です。今日のブログはオンラインストレージ利用上の注意事項と主なサービスの特性についてまとめてみました。

主なオンラインストレージの比較(2011年12月時点)

  Dropbox MediaFire SkyDrive Yahoo!ボックス
特徴 以前の状態に戻したり、削除されたファイルを復元したりすることも可能。 同期機能はないが容量無制限。しかし、不安定な事もあるようなので注意も必要か。 マイクロソフト提供。Office Web Appsのデータ保存エリアとしても利用される。 Yahoo!プレミア会員は50GBが無料、+300円/月で1TB使えるようになる予定。
無料容量 2GB
(最大8GB)
無制限 25GB 5GB(50GB)
有料プラン  100GB
$199/年
$49/月  なし  1TB
1,000円/月
1ファイルの容量制限  無制限  200MB  100MB  無制限
暗号化 SSL
AES 256bit
有料プランのみ  なし  SSL
同期機能
WEB共有
Windowsアプリ
Macアプリ Office for Mac 2011が必要
iPhoneアプリ
Androidアプリ sorami-skydrive

使用する上で注意すべきこと

  1. 特性を知っておこう – 対応OSは?ローカルディスクの容量を圧迫するか否かなどの特性を知ることで、オンラインストレージに置くデータを決めましょう。例えばDropBoxの場合、ファイルへのアクセスは高速ですが、2GBプランの場合、すべてのマシンのローカルディスクを2GB消費してしまうことになります。
  2. 使用頻度の低いデータを置こう – ファイルをダウンロードして使用するタイプのオンラインストレージはアクセスが低速なので、利用頻度の低いデータの置き場所として使用するのがよいでしょう。
  3. 各サービスへのログイン情報、アクセスできる人は適切か確認しよう – 登録メールアドレスは有効か。パスワードは想定されにくい文字列か。複数サービスで共通のパスワードは設定していないか。など。複数のデバイス、人からアクセスされるような場合は要注意の事項です。
  4. 機密性の高いデータは取扱注意 – 基本的に機密性の高いデータは置かない方がよいです。ただし、どうしても置かなければならない場合は暗号化するなどの処置を取りましょう。
  5. オンラインストレージにまかせにしない – ファイルは絶対に消えないという保障はありません。消えると困るデータはオンラインストレージ間でファイル同期・バックアップすることも有効です。

オンラインストレージは有効に活用できれば非常に便利なものなので、まだ使ったことがない方はぜひ利用してみてください。なお、DropBoxはこのページのリンクからアカウント登録を行うと、初めから容量がプラスされた状態で利用開始できます。ぜひご利用ください。

  • DropBox – こちらのリンクから登録すると、250MBの容量が追加された状態で使えます。