MacBook Proの発熱対策記録(ソフトウェア&お掃除編)

今年の夏は暑い日が続いたせいかMacbook Pro(Retina 15)のファンが高速回転することが多く感じた。普段は外部キーボードを使用しているため本体を触れることは少ないのだが、触れてみるとファンクションキーの上あたりがとてつもなく熱く、危険を感じたので、今年の8〜9月に以下の対策を行ってみた。

とりあえず温度計測

まずは温度を測ってみることに。初めに入れたのはIntel純正の「Intel Power Gadget」。

起動すると「消費電力」「クロック」「温度」がグラフで表示され、とてもわかり易い。…が、いきなりCPU温度が90度越えていたのでビックリ。調べてみるとCore i7のコア温度上限は105度とのこと。すでに限界に近い温度だし、他の人はもっと温度が低いようなので本格的にマズイと感じた。

ターボブーストを切ってみる

Macbook ProのCPUであるCore i7には「インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー」という機能が搭載されていて、状況に応じて動作クロックを自動的に上げることでパフォーマンスをアップさせているらしい。「Turbo Boost Switcher」というアプリを使うことでターボブーストをオフにし発熱を抑えることができるそうだ。

使ってみたところ、コア温度は約15℃も下がった。これはすごい!自分の場合はターボブーストを切ってもパフォーマンスはまったく問題なし。

ファンの回転をコントロールしてみた

次に「Macs Fan Control」をインストール。

このアプリを使えば各センサーの温度がわかる他、ファンの回転数を制御することができる。夏の間はこのソフトを使って常時回転数を上げるようにした。

内部掃除&サーマルグリス塗布

Turbo Boost Switcher」と「Macs Fan Control」を使うことで70度位までコア温度が下がったが、回転数を上げると流石にうるさい。少しでも回転数を下げるために内部の掃除とサーマルグリスを塗り直すことにした。MacBookの分解には特殊なドライバーが必要だが、Amazonで安く手に入る。こういうセットを1つもっておくと何かと安心だ。

サーマルグリスはこちらを選択。

底面のビスとパネルを外すだけで冷却ファンが見える。ファンやヒートシンクには若干埃がついていたものの、予想していた程ではなかったのでこの時点で効果は期待できないと思ったが、とりあえずエアダスターで埃を飛ばす。

この動画を見ながらサーマルグリスを塗り直し。もともと付いていたグリスはカチカチに固まっていた。これは効果があるかも?

ここまでの効果

9月時点で行ったのはここまで。内部に埃はほとんど溜まっていなかったので掃除の効果はなし。そして、サーマルグリスは平均が-2〜3度位下がったかな?という気がする程度だったため、ファン速度を低下することはしなかった。

使い方にもよるだろうけど、自分の場合は「Turbo Boost Switcher」の効果が一番大きかった。が、このアプリの難点はスリープなどから復帰するたびにOSのパスワードと別にアプリからもパスワード入力を求められること。大したことじゃなくても煩わしいので、理想はこのアプリを使わないで温度を下げること(できれば冷却台も使わずに)。

9月下旬から涼しい日が多くなり、これからは熱もさほど気にしなくても良くなる季節になるが、Appleに相談してみようと決めた。

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